タミフルはそこまで危険ではない

タミフルとはインフルエンザの治療薬ですが、怖いイメージを持っている方も多いでしょう。 タミフルを投与した患者が自ら窓を開け転落するなど異常行動をすることで死者が出たからです。 ニュースなどメディアではタミフルの危険性を訴える報道をしており製薬会社はやり玉にあげられていました。 しかし本当にタミフルは危険な薬なのでしょうか。

実はタミフル投与と異常行動の関連性については立証されていません。インフルエンザの症状でも異常行動をすることがあり、どちらが原因で異常行動になったのかは解明されていないのです。 事実今でも病院や薬局では問題なくタミフルを処方しています、それはなぜなのか、インフルエンザはタミフルを使用せずに放置しておくことの危険性の方が高いからです。 インフルエンザは冬になると多くの方がかかりますが実は死者が出る病気なのです。特に子供の場合は命取りになる危険性が高いのです。 万が一タミフルが脳に作用し異常行動を起こすことがあったとしてもそれよりもインフルエンザによる死者のほうが断然多いので非常に有効な薬と言えます。

そもそもこの薬は脳の中には入り込みにくいという特性があるためそこまで危険視する必要などありません。 根拠を示さないメディアに踊らされ薬を飲まずにインフルエンザを完治させるというのは非常に危険なことなのです。 実は後日厚生労働省により調査が行われ、何も薬を飲まなかったときに比べこの薬を飲んだ時のほうが異常行動がすくないという結果が出ています。 しかし一度この薬は危険と言われ世の中に出回っているためなかなか危険性を払しょくすることができていません。 世の中に出回っている薬には全て副作用があります、ほんの少しのリスクのため大きな恩恵を排除することはいい選択とは言えません。

タミフルの効果を最大限に出す時間とは

タミフルはインフルエンザの特効薬として利用されていて、A型とB型の両方のインフルエンザに対して効果があります。抗生物質が菌を殺すのと同じようにタミフルもインフルエンザウイルスを殺す薬と誤解している人がいます。タミフルは既に増殖したウイルスを殺す薬ではなく、新たなウイルスの増殖を抑える薬です。そのため、体の中にインフルエンザウイルスが増えてしまった後にタミフルを服用してもあまり効果はありません。

インフルエンザウイルスに感染すると、体は外敵と戦うために大量の免疫細胞を作ります。ただし、体の中の免疫細胞がウイルスに対して戦う態勢が整うまでに約2日程度を要します。それまでの間に、インフルエンザウイルスは体の中で爆発的に増殖することになります。気管や肺にインフルエンザウイルスが感染すると、24時間後に10億倍にも増殖します。免疫細胞の戦闘態勢が整った後に、数日間をかけてウイルスを制圧します。この間、高熱や気管支炎などの症状に苦しむことになります。最初の2日間に増殖したウイルスの数が多ければ、治るまでに長い時間がかかってしまいます。高熱が長期間続くと肺炎にかかってしまう恐れもあります。

タミフルはウイルスの増殖を抑える作用があるので、体の中で爆発的にウイルスが増殖する最初の2日間に服用すれば最も効果的です。体の中でウイルスが増殖を始めると発熱などの自覚症状が出ます。それから1~2日間にウイルスが爆発的に増殖します。そのため自覚症状を感じてからすぐにタミフルを服用すれば、免疫細胞が大量に作られるまでの間にウイルスの増殖を効果的に抑えることができるのです。免疫細胞が病原体と戦う際にウイルスの数が少なければ早く制圧することができますし、症状が軽くて済みます。タミフルの効果を最大限に出す時間とは、初期症状を感じてから最初の2日間なのです。

インフルエンザは型により治療法を変える

タミフルはインフルエンザの特効薬として知られていますが、これはあくまでもインフルエンザA型に限った話です。インフルエンザにはA型のほかにB型、C型と呼ばれるものがあり、C型は一度抗体が出来るとほぼ一生感染しないために問題はありません。問題になるのがB型で、こちらはA型よりは変異しづらいものの数年おきに変異するために抗体が役に立たず、またウイルスの性質が違うためにインフルエンザA型に対して効果を示すタミフルの効果が薄くなるという特徴があるのです。

ではこういったインフルエンザB型などでタミフルが効かない場合はどうすれば良いのかと言うと、まず選択肢になるのはザナミビルの服用です。ザナミビルはタミフルと同じくインフルエンザに対する薬として処方されている薬ですが、タミフルとは異なりインフルエンザB型に対して非常に効果的に作用する特徴があります。従ってタミフルの効果が薄い場合にはザナミビルの処方を申込むようにするべきでしょう。またインフルエンザA型であるにも関わらずタミフルが効かないというケースについてですが、これは服用が遅かったのが原因であるケースが多いです。

タミフルは「ウイルスの増殖を抑える」というのが主な役割であるため、発症後しばらくしてウイルスが完全に増殖してしまうと効果が薄くなってしまうのです。ただこの場合はザナミビルなどの追加服用で対応することもできませんから、とにかく安静にして、栄養をとって休むのが最も良い対処になります。しかしもし子どもや高齢者がインフルエンザに感染して、全く薬の効果が無く熱が上がり続けていたり意識がはっきりしなくなっているという場合には合併症が引き起こされているリスクがあるため、すぐに病院に連絡するようにしてください。